プロジェクト
一から自分たちの手でお米を作りたい!
みんなでお米をつくるライフスタイルを創造
「手さぐり農業サークル かるこ」
プロジェクトオーナー:宮 将太
プロジェクト概要
現在、農業就労者の高齢化や農村の過疎化が深刻です。農業の問題は、生きることに直結している「食」の問題であるにも関わらず、多くの都市生活者から遠ざけられているのが現状です。
また、農業自体も化学肥料・殺虫剤による土壌汚染を巡る問題が深刻化しており、環境負荷が高く、持続性に問題があります。
これらの社会課題の解決に当たっては、まずは、多くの人が問題を可視化できるようにすることが肝要であり、農業人口の減少や過疎化対策は、喫緊の課題と言えます。特に若者にとっては、個人の日常生活から農村生活そのものが乖離していることもあり、問題自体が認識されていません。
このような現状を踏まえ、とも家では、特に若者に、農業の問題は、環境問題であり、命の問題、暮らしの問題であることを知ってもらいたいと考えます。
しかし、 恒常的なものである「暮らし方」そのものに意識を向けることは難しく、そのオルタナティブを想像することはもっと困難です。よって、暮らし方そのものを学び、考える機会の創出が必要だと考られます。より実践的で、啓発効果の高い学習プログラムが求められます。そこでまずは、資源循環型農業が生活をより豊かにする可能性を持つものであるということを広く周知したいと考えています。それが、資源循環型稲作の体験を通じた、循環型ライフスタイルの学習プログラムの実施です。とも家が考える資源循環型稲作とは、化学肥料や殺虫剤を使わず、堆肥の材料、その他必要な資源を地域の人間関係から得て行う稲作のことです。具体的には、年間を通じて、資源循環型稲作に関わる作業を体験するプログラムを運営します。すなわち、10aの水田耕作に必要な資源を得るための顔の見える関係を構築し、自然に還る資源によって稲作を行うための学習プログラムを実施します。